2016年6月8日水曜日

憲法はだれが守る? 「憲法カフェへようこそ 」を読んで


5月14日大阪弁護士会主催の憲法記念行事「憲法という希望」に行ってきました。
そこで紹介されてたのがこの本「憲法カフェにようこそ」。
「大阪から神戸の電車で読み終わるくらい読みやすいですよ。」の言葉は本当でした。
帰りの電車でほんとに読み終わりました。
"あすわか"という若手の弁護士さんのグループが書いた本です。
憲法について大切な5つのポイントを多くのイラストなどを使ってわかりやすく教えてくれます。

さて、正直に言うと50年以上生きてきてはじめて知りました。
子どもたちにも公民の試験前とかに「憲法」や「民主主義」を教えてきたけど、それ間違ってました。
ごめんね。

「守る」ということばには大きく2つの意味があります。
(1)決めたことに背かないようにする。
(2)大切な物が失われたり、侵されたりしないように防ぐ。

(1)の意味で憲法を守らないといけないのはだれか?
日本国憲法第九十九条にはこのように書かれています。
 
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」
あれ?国民は?
そう国民は憲法を守らなくて(従わなくて)いいんです。
それは、憲法はそもそも国の主人公である国民が、国民の代わりに権力を持って国を動かす政府や国会、裁判所や公務員を縛っているからなんです。

つまり、憲法は「国民→国」
国民がつくって国に守らせるもの。

一般の法律は、「国→国民」
国会がつくって国民が守るもの。

だから、第九十八条にはこう書いてます。
「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」

国より国民の方が上なんです。
国民が憲法で決めた範囲でしか国は動けないんです。
それは、人類が長い歴史の中で権力者の暴走に苦しんできたからこそできたしくみです。
それを、「立憲主義」といいます。


また、
「(2)大切な物が失われたり、侵されたりしないように防ぐ。」の意味で"憲法を守る"のは国民です。

第十二条にはこう書かれています。 
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」


今度の参議院選挙で、もし安倍改憲勢力(自民党、公明党、おおさか維新)が参議院の3分の2以上をとったら、衆議院はすでに3分の2をとっているので、いつでも改憲の発議が可能となります。
もし改憲の国民投票が行われると、投票した人の50%以上が賛成すれば改憲されてしまいます。
国政選挙ですら投票率が52%程度に落ち込んでいるので、日本会議など組織票を多く持っている改憲勢力に有利となってしまいます。

安倍首相は「アベノミクス加速か後戻りか」が参議院選挙の争点だと言っていますが、一昨年の総選挙でも「アベノミクス選挙」と言いながら争点隠しをして、結局安保法制を強行採決しました。

今度の参議院選挙ではなんとか野党を勝たせて、安倍改憲勢力を参議院の3分の2以下に抑えることが"国民の不断の努力"として必要なことと強く思っています。

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